『FX』や『FX自動売買』と聞くと詐欺だ!危ない!と思う方も多いのではないでしょうか?
FXやFX自動売買は特に悪いものではないですが、イメージが良くないです。
それは詐欺業社や悪質なことをする人が多いからです。
本記事ではFXやFX自動売買詐欺について過去の手法を元に解説していきます。
- FXやFX自動売買について
- 詐欺などの悪質な手法を公開!
- 詐欺に遭わないための対処法

投資歴10年以上。過去にSNS上で仮想通貨・FXなどの投資詐欺をしているグループをの行動分析を行なっていた。また投資詐欺グループの商材及びマーケティング参加勧誘を受けた経験もあり、業界には詳しい。
遡ればBO(バイナリーオプション)を日本に仕掛けた手法も知っている知見から解説します。
FXとFX自動売買とは?
FXとは「foreigh exchange」=外国為替証拠金取引といいます。
各国間の通貨取引のことで、それを自分の証拠金(元本)を担保として架空の取引を行うことです。
つまり、投資家は2国間通貨取引の差額で利益を出すことを目指しています。
FX自動売買とは、外国為替証拠金取引をシステム又は人によって自動で取引を行うことです。
システムで自動売買する場合
自分でシステムを制作し、利益を出している人も多くいます。(私もその中の一人です。)
プロトレーダーのコピートレードの場合
プロトレーダーのコピートレードを行なっている人もいます。トレーダーに成功報酬を支払ってプロと全く同じ取引を行いものです。
本来この2つがFX自動売買です。
従って、FXやFX自動売買自体が詐欺ではありません。
ですが、これらの手法をベースに詐欺を働いている人も沢山いるというのが現状です。
以下では詐欺手法について詳しく記載していきます。
よくある詐欺手法を公開
自動売買で詐欺をする人のパターンは2つです。
- 高額で粗悪な自動売買ツールの販売
- 投資として資金を集め運用せずにトンズラ
ほとんどがこのどちらかです。
またFX以外にも仮想通貨、BO(バイナリーオプション)や日経225などでも同様の手法が用いられています。
高額で粗悪な自動売買ツールの販売
これはあり得ないぐらいの利益率が出ると謳い、数十万円以上でシステムを販売する手法です。
価格帯でいると50万円〜200万円が多いです。
これの何が詐欺かというと、
中身のシステムが粗悪なもので、実績データを改竄しているところです。
投資家にはあたかも大きな利益が出ているように見せ、食いついてきた人から大金を騙し取っているのです。
これは昔からよくある手法です。
一昔前はセミナー集客して臨場感を出して販売もしていました。今では個人間でアポイントを取りクロージングしています。金額が大きくて支払えない場合はそのまま消費者金融を回らせる業者もいます。
今ではネットで半グレやヤクザも自動売買を販売していたりもします。
ウェブサイトに改竄データを載せ、その数値が自動で変化していき儲かっていることを偽っています。
私が知っている業者は、一度詐欺等で引っかかった人にメールや電話で営業する手法でした。
このグループは半グレが実行し、資金源はヤクザでした。完全にアウトです。
投資として資金を集め運用せずにトンズラ
これはポンジスキームとも呼ばれる手法です。
投資家から資金を集め運用はせず利回りだけを配当
↓
新たな投資家から資金を集め利回りだけを配当
↓
多くの資金が集まれば雲隠れ
昔からある手法ですが、仮想通貨の投資詐欺で世間に広く知れ渡るようになりました。
いわゆる自転車操業で信頼を積み重ね多くの資金集めを行い頂点になれば破綻という原理です。
これは昔からFXを用いて使われている手法です。
直近の事例は2つあります。
- スカイプレミアムの場合
- トレーディングフォレックスの場合リスト
スカイプレミアムの場合
投資家から資金を募り、偽の取引データを毎月トレード報告として送信していたものです。
実際には運用はしておらず破綻しています。
投資家は嘘の運用実績を見て安心しており、知り合いなどを紹介し全滅するパターンです。
もちろんお金は返ってきませんし最悪な状況になります。
また代理店として勧誘活動をしている人もいました。
信頼しているので良いものだと思い込み勧誘し知り合いとも全滅しました。
手法としては完全にポンジスキームですが、低利回りで長期スパン(30年)で資産形成をしていくと最終的に投資利回りだけで生活できる(Fire)できるという至極真っ当なこと言い、会員から出金しにくいマインドを形成していたところが詐欺業社としては優秀で被害総額が大きくなった結果だと推測します。
実際には考え方は凄く正しいです。その中に1つ嘘が吐いていることで人は嘘を認識しずらくなります。
今回たった1つのその嘘が運用をしていないということです。
トレーディングフォレックスの場合
こちらは豪快でした。
手法としては、投資家に架空の証券口座に資金を入れさせ逃げるというものでした。
鬼シンプル且つ豪快です。
なぜ多額の資金が集まったかというと、
まず別で複数の自動売買が実在する証券会社で1年程度実績を出していました。
投資家は資金も増えその人たちの言うことを信頼する状態になっていたと言うことです。
そこから証券会社を変更し、架空の集金をする口座に入金をさせたというのがトレーディングフォレックスが上手く詐欺をしたやり方です。
投資家には、嘘の取引データを見せ実際にトレードを行い破綻したという嘘証言をしています。
この取引データがなぜ嘘なのかというと、今までにはない取引を高ロットでを行なっているところです。
絶対に資金ショートする取引を行い、運用していたが『運用に失敗した』という体裁を無理やり作っています。
本当は運用すらしていないのですから。
投資詐欺に遭わないための対処法
投資詐欺は現状上記2手法がほとんどです。
その対策を紹介します。
- 運用実績を確認してから投資をする
- お金を直接特定の人に預けない
- 運用元の会社の信頼性を確認する
- MLMなどの紹介報酬が発生するものは選ばない
上記の3点を守るだけでほとんどの詐欺には引っかかりません。
運用が失敗し資金が溶けてしまうことは詐欺行為ではないので防ぎようがありません。
運用実績を確認してから投資する
これは当たり前のことですが意外にできていない人が多いです。
「信用できる人からの紹介でそのまま投げました!」という人結構いますが超危険です。
自分が納得した運用実績を出している投資先を選びましょう!
一つ上にも記載していますが、運用結果が悪くて資金がなくなることは詐欺ではありません。
投資家の投資先選定ミスです。
しっかりと自分で検討して投資判断をしていきましょう!
お金を直接特定の人に預けない
特定の人にお金を預けるとリスクが増大します。
- 運用結果が悪くなりそのまま飛ぶ
- 運用結果が良かったが自分のものにしたく飛ぶ
- そもそも運用せずに持ち逃げ
人にお金を預けると増え戻ってくる確率はかなり低くなります。
つまり、特定の人にお金を預けない理由は『持ち逃げリスクを省くため』にします。
「そんな人いないだろ?」と思う人も多いかもしれませんが、被害が一番出ている手法です。
多くの人は平和ボケしており信用できるからお金を直接渡します。
ほとんどの場合は返ってこなくなります。
運用結果はどうなのか?そもそも運用していたのか?全てが不明で闇に消えますので絶対にしないでください。
解決策は自分で直接投資をする
証券会社で取引しているなら自分で証券口座を開設して自分の口座で運用する。など他人が介入できないような環境を作り自分で投資を行ってください。
入金元会社の信頼を確認する
詐欺事例に記載したトレーディングフォレックスは証券会社を装った詐欺会社でした。
証券会社としての運用実績のなく架空の証券会社です。
入金元(証券会社など)の実態があるのか?また信用ができるところなのか?
この判断は非常に重要になります。
MLMなどの紹介報酬が発生するものは選ばない
MLMの多段式で紹介報酬が発生するものや紹介報酬が大きい案件への投資は危険です。
紹介報酬は運用利益の一部を紹介報酬で運営が吐き出しています。つまりは運営元は投資家へのリターン+紹介報酬以上を常に出さなければ成り立ちません。結果的に運営ができなくなり、運用せずに新規参入の投資家の入金額から利回りを吐き出す自転車操業(ポンジスキーム)となります。
そもそも金融関係のものには紹介報酬があります。
保険や証券など何を売ってもインセンティブはあります。
しかし、破格の紹介報酬がある案件はそもそも回っていないので注意が必要です。
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